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「始まりは19年前です。グリゼルダという名の女性が子供を出産したときのこと。大変な難産で、どうにか子供を取り出すことはできたものの、力を使い果たしたグリゼルダは命の危機に瀕しました。グリゼルダの父エーベルハルトは娘の命を救うために、銀の家系が永く隠してきた秘宝……『剣のイモータル』を開放してしまいました」
 19年前。銀の家系の子供……。なにか引っかかるような気もする。まあ、全てが解決した今となっては些末な問題だろう。
「剣のイモータルは、誰かを傷つけるための存在。それをエーベルハルトは治す目的で使おうとしました。愛娘のグリゼルダを救うために……。赤の剣をもって」
「赤の剣で治す……? まさか、エーベルハルト公は『死』の情報を削除したのか?」
「ええ。彼は剣の使い方を知らなかった。死なないようにすれば大事な娘を救えると思ったのでしょう。ですが、結果として生まれたのは見放された者という名の狂った怪物……。それでも彼は娘を守ろうと、グリゼルダをあの石切り場に封印していたんですね。いつか誰かが救ってくれることを願って……」
 自然の摂理に反するグリゼルダの存在は、大皇帝リュシアンという歪みを生み出し、帝都全域に異形成腫活化病を蔓延させた。
 方々から聞いた話によると、グリゼルダは既に討ち取られたそうだが、大きくなりすぎた事象の歪みはそれでも消えてくれなかったのだろう。
 ――数多の犠牲と悲しみを生んだ異形成腫活化病。その原因を作ったのは公爵家だった。
 その話を聞いても、不思議と胸に恨みや憎しみの感情は起こらなかった。ただ、魔剣の力に翻弄され、散っていったエーベルハルト公やグリゼルダが哀れでならなかった。


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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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